不幸にも歯を失くした(欠損部)場合はそのまま放置すると咬む力が衰えます。また、隣の歯が動き、対合歯(反対の歯)が伸びてきて、最終的に咬み合わせがくるって来ます(咬合崩壊といいます)。それゆえ、欠損部は義歯を入れます。両隣に歯があればブリッジ(固定性架工義歯)が一般的です。ブリッジは両隣の歯を削る必要があります。奥に歯がないと取り外しの義歯(可撤性架工義歯)を作成して咬合を回復させます。このような処置を補綴処置といいます
ブリッジ
いろいろな部分義歯
近年、この20年ぐらい前からインプラント治療が盛んとなり、インプラントは国民に認知されてきました。それゆえ欠損部の治療は義歯を求めるかインプラントを求めるかを選択することが多くなりました。現在では欠損部の補綴処置の第一選択はインプラントと言われています。それほどまでにインプラントの予後が良くなったと言えます。
さて、インプラント治療をするにあたり、まず、
①健康であること
②欠損部の骨が十分あること(レントゲンやCTで精査します)
③術後メンテナンスに来院出来ること
④金属、薬にアレルギーが少ないこと
⑤インプラントは手術であること
⑥保険の適用がなく自費診療であること
等を問診して、了解が得られれば、同意書を書きます。このような準備が整えば、インプラント手術の準備に入ります。インプラントは日本国内に30数種類販売されていますが、当院は米国製bicon(バイコン)インプラントを使用しています。
Biconは1985年に開発され今日まで35年間、ポリシー、構造、機能は変わらず今日に至っています。多くのインプラントは車のようにモデルチェンジが行われています。Biconは同一構造を続けている為、メンテナンス用部品を取り寄せることが出来ます。この長年の歴史から当院がbiconを選択する理由です。1985年は当院が開設した記念の年でもあります。
インプラントの詳細はhttps://www.jda.or.jp/park/lose/index19.htmlを参照してください。